越前遺跡こしまえいせき
所在地 | 浜松市東区和田町 |
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時期 | 8世紀 |
越前遺跡とは
遺跡は芳川と安間川の間の比較的安定した天竜川沖積平野微高地上に立地しており、周辺は律令時代には長田郡と推定される地域で、中世には伊勢神宮領として知られる蒲御厨(かばみくりや)の中心地域であったと考えられている。
遺構・出土品
遺跡からは奈良時代の2条の溝と円形をした土杭一基が発見された。溝は何らかの施設を区画する溝であった可能性が高い。土杭は径1.5m、深さ0.3m程の大きさで、多量の灰や炭化物に混じって8世紀前半期の須恵器、土師器(はじき)が破砕された状態で多数出土している。なかでも土師器は丹彩で、暗文の施された在地産の盤が11個体以上認められている。
このことからこの遺構は、祭祀などの特別な目的に用いられた土器類などを一括破棄したごみ穴であったと考えられる。
このことからこの遺構は、祭祀などの特別な目的に用いられた土器類などを一括破棄したごみ穴であったと考えられる。
この他にも奈良時代の平瓦や手捏(てづくね)土器などが少量出土している。
参考
『静岡県の古代寺院・官衙遺跡』(静岡県教育委員会)
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